「面接対策、何から始めればいいの?」
「模擬面接を繰り返しているけど、本当にこれで合格できるか不安…」
推薦入試やAO入試、そして多くの私立中学・高校受験で課される「面接」。対策を怠っていると、足をすくわれることにもなりかねません。
多くの受験生を指導してきた経験から断言できることがあります。それは、「作文・小論文」の訓練こそ「最強の面接対策」だということです。
この記事では、なぜ模擬面接だけでは不十分なのか、そして、なぜ作文・小論文の訓練が合格をぐっと引き寄せるのか、その理由を詳しく解説します。
なぜ「模擬面接」だけでは不十分なのか?
多くの学校や塾で行われる面接対策の定番といえば「模擬面接」です。もちろん、入退室の作法や基本的な受け答えを学ぶ上で、模擬面接は有効です。しかし、それ「だけ」に頼るのは非常に危険です。
模擬面接には、以下のような限界があります。
- 「問い」が先生任せになり、思考が受け身になる
- 想定外の質問や、深掘りする質問に対応できない
- 「こう答えるべき」というパターン化した陳腐な答えしか用意できなくなる
模擬面接では、先生が「面接官役」として質問を投げかけます。生徒は、その用意された質問に対して、用意された答えを返す練習を繰り返します。これでは、生徒自身が思考の主導権を握ることができません。
実際の面接官は、あなたの答えに対して「それはなぜですか?」「具体的に言うとどういうことですか?」「他に方法はありませんか?」と、次々に深掘りしてきます。マニュアル通りの答えしか持っていないと、途端に言葉に詰まってしまうでしょう。
これこそが、模擬面接の最大の弱点です。本番の面接官が知りたいのは「暗記してきた綺麗な答え」ではなく、「目の前の問いに対して、自分の頭で考え、自分の言葉で語れるか」という思考力そのものなのです。
最強の対策は「問いを立てる力」を鍛えること
では、どうすればその思考力を鍛えられるのでしょうか。
答えは、作文・小論文の訓練を通して「自分で問いを立てる力」を養うことです。
優れた作文や小論文は、例外なく筆者自身が立てた「問い」から始まっています。
- 「なぜ〇〇は問題になっているのだろうか?」 (現状分析の問い)
- 「この問題を解決するには、どうすればよいのだろうか?」 (解決策を探る問い)
- 「そもそも、△△とは何なのだろうか?」 (本質を探る問い)
テーマに対して、自ら多角的に「なぜ?」「どうすれば?」「本当にそうなの?」と問いを立て、その問いに対する「自分なりの答え(=意見や主張)」を探求し、論理的に構成していく。この一連の作業こそが、作文・小論文を書くという行為の本質です。
この「自ら問いを立て、答えを導き出す訓練」は、そのまま面接の場で生きてきます。
面接官からの質問は、あなたに与えられた「問い」です。
作文・小論文の訓練を積んだ生徒は、質問の意図を瞬時に読み取り、頭の中で「この質問に答えるためには、まず何を論点にすべきか」「自分の経験とどう結びつけられるか」と、新たな問いを立てて思考を整理することができます。
だからこそ、予想外の質問が来ても慌てません。むしろ、「面白い問いが来たな」と、対話を楽しみながら、説得力のある答えをその場で組み立てることができるのです。
面接は「口頭試問版の小論文」である
考えてみてください。
- 「本校の志望動機を教えてください」
- →(なぜ私は他の学校ではなく、この学校を選んだのか?)
- 「最近気になったニュースは何ですか?」
- →(そのニュースの何が問題で、私はどう考えるのか?)
- 「あなたの長所と短所を教えてください」
- →(私のどんな特性が、入学後の学びに貢献でき、どんな課題を克服しようとしているのか?)
これらはすべて、あなた自身に「問い」を立て、論理的な「答え」を組み立てることを要求しています。そう、面接とは「口頭で行う作文・小論文」に他なりません。
付け焼き刃の紋切り型の答えは、すぐに見抜かれます。面接官は、何百人、何千人という受験生を見てきたプロです。あなたの言葉が、借り物なのか、あなた自身の思考から生まれたものなのかは、手に取るように分かるのです。
まとめ:ライバルに差をつけたいなら、今すぐ「書く」訓練を
面接対策というと、どうしても「話す」練習に偏りがちです。しかし、本当に重要なのは、話す内容、つまり思考の「中身」です。
その思考の核となる「自分で問いを立て、答える力」を最も効果的に鍛えられるのが、作文・小論文の訓練です。
- 模擬面接の「受け身」の練習から脱却したい
- どんな質問にも動じない、本質的な思考力を身につけたい
- 面接官の記憶に残る、自分だけの言葉で語れるようになりたい
もし、あなたがそう願うのなら、ぜひ「書く」トレーニングを取り入れてみてください。日々のニュースや読書、学校での出来事に対して「なぜだろう?」「自分ならどうする?」と考える癖をつけるだけでも、思考力は格段に向上します。
プロの脚本家でもある私は、一人ひとりの志望校やレベルに合わせ、この「問いを立てる力」を徹底的に鍛える作文・小論文指導を行っています。単なる書き方のテクニックだけでなく、物事の本質を捉え、自分の意見を構築する一生モノの思考力を育むことをお約束します。
面接対策はもちろん、国語全体の成績アップ、そしてその先の未来に繋がる本当の「考える力」を、一緒に身につけていきませんか?
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